ガミースマイルをボトックス治療すると不自然になる? 持続期間やデメリットを解説
ガミースマイルを改善する方法の一つに、ボトックス治療があります。笑顔を美しく、自然に見せたい一方で、ボトックス治療を行うと笑顔が不自然になる、人中が伸びるといった話を聞いて不安に感じている方もいるでしょう。
本記事では、ガミースマイルをボトックス治療する際のメリットやデメリット、治療効果の持続期間、さらに知っておくべきデメリットを詳しく解説します。ボトックス治療は正しい施術を受ければ自然な仕上がりが期待でき、費用も安い治療法です。納得した上で治療に臨みましょう。
Contents
ガミースマイルとは
ガミースマイルとは、笑った際に上顎の歯茎部分が多く露出してしまう状態のことです。一般的に、笑顔を見せたときに上の歯茎はあまり見えないものですが、ガミースマイルでは上唇が大きく引き上げられ、歯茎が強調されるため、全体のバランスが不自然に見えることがあります。
ガミースマイルの原因は主に三つに分けられます。第一に笑ったときに唇を上に引き上げる筋肉が発達し過ぎている場合、第二に歯茎そのものが発達している場合、そして第三に歯や上顎の骨の位置関係が原因となる場合です。
ガミースマイルは決して珍しい症状ではありませんが、思いっきり笑うことをためらってしまう人も多く、改善を希望するケースが増えています。
ガミースマイルをボトックス治療すると不自然になる?
ガミースマイルはボトックスで治療することも可能です。ボトックスとは、ボツリヌス菌という細菌が作り出す毒素のことであり、筋肉を麻痺させる作用があります。ガミースマイルの治療では、ボトックスを上唇にある筋肉に注射して筋肉の動きを弱め、笑ったときに上唇が過剰に持ち上がるのを防ぎます。
しかし適切な箇所に適切な量を注射しないと、表情が硬くなり、不自然な仕上がりになるリスクがあるため注意が必要です。またボトックスの効果は一時的であり、数カ月後には効果が薄れるため、定期的な施術が必要です。
さらにボトックスは筋肉に働きかける治療法であるため、筋肉以外が原因のガミースマイルには効果が期待できないこともあります。
自然な仕上がりを求める場合は、経験豊富な医師による診断と治療が重要になるため、カウンセリングや検査を行った上で施術を決めることをおすすめします。
ガミースマイルをボトックス治療する際に不自然にならないためのポイント
先述の通り、ボトックス注射には筋肉の動きをコントロールすることでガミースマイルを改善する効果があります。しかし、注射の方法や施術後のケアによっては、期待どおりの結果が得られない場合がある点に注意が必要です。
ここでは、ボトックス治療で不自然にならないための具体的なポイントを紹介します。
注射する場所に注意する
ガミースマイルを改善するために重要な項目の1つが、ボトックスを正確な場所に注射することです。ガミースマイルの原因となる筋肉は、上唇を引き上げる「上唇鼻翼挙筋」と呼ばれる筋肉です。
この筋肉に正確にボトックスを注射することで、笑ったときに歯茎が露出するのを抑えられます。しかし、注射する場所を失敗すると、他の筋肉が影響を受け、笑顔が不自然になってしまう可能性があります。そのため、経験豊富な医師による施術が不可欠です。
注射する量に注意する
ボトックス治療では、適切な量を使用することも重要です。ボトックスは少量でも効果を発揮しますが、過剰に注射すると筋肉の動きが過度に抑えられ、不自然な表情になってしまいます。
ガミースマイルをボトックスで治療する際は、必要最小限の量を注射し、微調整を行うことで、自然な笑顔を維持できます。また患者ごとに筋肉の発達が異なるため、個別に適切な量を見極めることが必要です。
施術後は余計な刺激を与えないようにする
ボトックス治療を受けた後は、注射部位に余計な刺激を与えないようにすることも重要です。施術直後に注射部位をこすったり、圧力をかけたりすると、ボトックスが意図した範囲外に広がり、不自然な仕上がりになる可能性があります。
また、施術後数日は熱を避けることが推奨されます。高温の環境やサウナ、熱いシャワーなどはボトックスの効果を低下させることがあるため、施術後の数日間は控えると良いでしょう。ボトックスの効果が安定し、自然な笑顔を保ちやすくなります。
ガミースマイルをボトックス治療した際の持続期間
ガミースマイルのボトックス治療は、筋肉の働きを抑制することで、笑ったときに歯茎が露出するのを防ぐ効果があります。この効果は一時的なものであり、持続期間はおおよそ4〜6カ月とされています。個人差はありますが、ボトックス注射を行ってから約3〜7日後に効果が現れ、徐々に筋肉の動きが制御されることで、ガミースマイルを改善可能です。
しかし、この効果は永久的なものではなく、時間が経つとともに薄れていき、やがて元の状態に戻ります。そのため、ガミースマイルの改善を長期的に維持するためには、定期的なボトックス注射が必要です。一般的には、効果が切れる前に再施術を行うことで、安定した効果を得られるといわれています。
また、ボトックス治療は比較的短時間で完了し、施術後のダウンタイムも少ないため、忙しい方や初めて治療を受ける方にも適しています。ただし、治療を続けるためには定期的なメンテナンスが必要であり、その都度費用が発生する点を考慮することが重要です。
ガミースマイルをボトックス治療するメリット
ガミースマイルをボトックスで治療することには、さまざまなメリットがあります。ここでは、ボトックス治療の具体的なメリットを詳しく解説します。
費用が安い
ボトックス治療は、他のガミースマイル治療と比べて費用を抑えられることが特徴です。ガミースマイルの改善には、骨切り手術や歯列矯正など高額な治療法もありますが、ボトックス注射は比較的手軽に行えるため、費用を抑えたい方にとって魅力的な選択肢です。
通常、ボトックス治療は1回当たり数万円程度で済むことが多く、費用面での負担が少ないことが大きなメリットといえるでしょう。
治療前に戻せる
ボトックス治療のもう一つの大きなメリットは、効果が一時的であり、元の状態に戻せる点です。ボトックスの効果はおおよそ4〜6カ月持続しますが、時間が経つと自然に効果が薄れ、元の筋肉の動きが戻ってきます。
もしも治療結果に満足できなかった場合や、自然な表情を取り戻したい場合でも、一定期間が過ぎれば元の状態に戻ります。これは、永久的な変化を伴う外科的手術とは異なり、リスクを考慮しながら治療を受けられる大きな利点です。
施術時間が短い
ボトックス治療は施術時間が短く、ダウンタイムがほとんどないため、忙しい方でも気軽に受けられるメリットがあります。通常、ボトックス注射は数十分で終了し、その後すぐに日常生活を過ごすことが可能です。
手術のように大がかりな準備や長期の回復期間が必要ないため、時間的な負担も軽減されます。施術後はメイクも可能で、周囲に気付かれずに治療を受けられる点も、多くの方にとって魅力的なポイントです。
ガミースマイルをボトックス治療するデメリット
ガミースマイルをボトックスで治療することには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、ボトックス治療の具体的なデメリットを詳しく解説します。
効果がある期間が限られている
ボトックス治療のデメリットは、効果が一時的であり、持続期間が限られていることです。通常、ボトックスの効果は4〜6カ月ほど持続しますが、その後は徐々に元の状態に戻ってしまいます。
そのため、ガミースマイルを持続的に改善したい場合は、定期的な再治療が必要です。これは時間と費用の両面で継続的な負担となり得るため、長期的な視点で治療を考えることも必要です。
適切な処置を行わないと不自然さが残る可能性がある
ボトックス治療は技術が要求される施術であり、適切な処置を行わないと、不自然な表情が残る可能性があります。具体的には、注射する箇所や量を誤ると、必要な筋肉の動きが抑制され過ぎてしまい、笑顔が硬く見えたり左右のバランスが崩れたりする場合があるでしょう。また上唇が過度に引き上げられ、人中が伸びて見えるといった不自然な印象を与えることもあります。
このため、治療を受ける際には、経験豊富で信頼できる医師に依頼することが重要です。特にガミースマイルのボトックス治療は顔の表情に影響を与える治療であるため、慎重に医師を選ぶことをおすすめします。
ガミースマイルはボトックス治療で自然な仕上がりも期待できる
ガミースマイルを改善するためのボトックス治療は、正しい施術を受ければ自然な仕上がりが期待できます。しかし、効果が一時的であり、不適切な施術では不自然さが残るリスクもあります。信頼できる医師の下で、持続期間やデメリットを理解した上で、治療に臨みましょう。
JR中野駅から徒歩4分の好立地にある中野デンタルクリニックは、一般歯科はもちろん、歯列矯正やガミースマイル治療、審美歯科まで取り扱っているクリニックです。ガミースマイルにはいくつかの原因があります。当クリニックでは原因を丁寧に診断の上、一人ひとりに適切な治療方法を提案しています。患者さんごとに担当医が付きますので、治療に対する不安や疑問があれば、何でもお気軽にご相談ください。